自然循環農法体験 | 再生日本21


自然循環農法体験

「雑草」ではない。「野草」だ! 必要な「野草」が生えてくる!

オーガニックピース館7月24日(土)-25日(日)、千葉県香取市の「くりもと地球村」で、完全無農薬・無化学肥料の自然循環農業の体験研修を行ないました。これは志塾第5期のオプション研修の位置づけであったため、5期生は6名中半分の3名が参加。その他農業に関心のある4期生など3名を加え、計6名で自然循環農業を体験しました。
下記参加者感想に表れていますように、全く未知の農業体験でした。まず、「雑草」と言わないのです。「野草」と言うのです。そして、「その土地に必要な野草が生えてくる」のだそうです。ですから、抜く野草もありますが、抜いてもその場所に置いておく。それが土に還って必要な養分を供給するのだそうです。ナスなどのそばの野草は抜くことさえしませんでした。ナスが「日当たり競争」に負けなければいいという考えで、上の方をカットするだけでした。
自然循環農法の畑そして実際、農薬・化学肥料を使わず、その場所の野草を鋤き込んで作った土はふかふかでとても柔らかく、化学肥料で作った土とは全く違いました。その土で野菜は力強く育っていて、その場で採った野菜は土付きでそのまま食べられました。
二日目には田植えもやりましたが、畑も田んぼも野草が生えたままですから、雑然としていました。ですから、他の畑や田んぼとは一目瞭然。全然違いました。その姿を見ても、確かに自然な農業です。整然とした近代農業に対し、雑然としている自然循環農業。しかし雑然の中に自然の力が生きているのを感じました。
こうした自然循環農業。日本では戦前までは普通に行われていたそうです。それを、農薬・化学肥料の近代農業に変えたのはGHQ。占領軍が化学兵器の転用のために広めたとのこと。人間の生活自体もそうですが、近代科学がすみずみまで浸透して、それがすっかり常識になっています。しかし、近代の常識、戦後の常識を疑ってみる必要があると改めて感じました。(稻田雅彦)


参加者感想

実際に畑で、ナスやきゅうりは、わが家の畑のものより、幹は太く葉や実はたくましく雑草の中で育っていた。しかも。虫に食われた形跡はほとんどない。夏7月から霜の降る頃まではたっぷりと収穫できるという。わが家のナスやきゅうりは7月から8月の上旬までしか収穫できないことを考えると驚きだ。草1本生えていない畑で苗を植えると、虫や鳥は食べるものはないので、作物に食いつく。しかし、このような農法であれば、虫や鳥たちは雑草を食う。土地にも力があるので作物に対しての病気にも強い。私の常識が180度変わった農法であった(志塾5期サブリーダー 小山嘉治)

最初に気がついたのは、土の色がレンガ色だったこと。実際体験してみて、ふかふかで、しかも、土を食べてもいいということに驚いた(竹内由美子)

作業の途中で収穫してそのまま食べた、トマトやピーマン、セロリ、ナス、バジル、ハーブなどは、今までに食べたことがないくらいおいしく感じました。(門野茉由)

草さんが土から地上に出てくる訳が初めてわかり感動しています。土の不足を補うべく草さんが元気に育つのですね。今回、佐藤氏に草のこと、日本の気候、風土のすばらしさを聞くまでは、作物を育てる好条件を知らずにいたかと思います。この豊かな草、木の世界を持ちながら食料自給率40%未満というのは、私を含め日本のメンバーは、頭がおかしいと言われても否定できないものと思います。(佐藤ひとみ)

二日目の朝、目が覚めてビックリしました。自分の右手の指の第一関節と第二関節、手首の周辺が、1センチ四方の大きさで数箇所火傷したかのようにただれている。
前日の昼間のレクチャーのとき、小原さんが初めてくりもと地球村を訪れた際、玄米や野菜を中心とした食生活の影響で、身体の毒素を排出するために顔をはじめ身体のいたる所がただれたということを話されていました。それを聞いたときには、正直そんなことあるわけないだろうと思っていましたが、自分自身の身体の変化を目の当たりにして、驚くと同時に食の大切さを痛感しました(横山嘉亮)

「自然循環農法」とは、実際に体験してみると、恐ろしく合理的な農法である。これほど無駄を排除した農法もないのではないか。なにせ、常識として刷り込まれている、「雑草」ですら資源に変えてしまう。さらには、有機農法に欠かせない堆肥すら必要がないという徹底ぶりである。土に消化力があれば、太陽の光合成により、必要なものはすべて生み出してくれるからである。したがって、自然の、太陽の恩恵を120%引き出す農法といえる。他方、石油製品である化学肥料・農薬により土に必要な消化力がなくなっていくところに、戦後の近代農業の最大の落とし穴がある(志塾5期リーダー 日髙三仁)