平成24年度第3回志塾「自然農法体験研修」 | 再生日本21


平成24年度第3回志塾「自然農法体験研修」

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9月22(土・祝)~23日(日)、
今年も千葉県香取市の「くりもと地球村」での「自然農法体験研修」を行ないました。
今回は14名の方に参加していただきましたが、
これは「自然農法体験研修」としては今までで一番多い人数です。

「くりもと地球村」が良いのは、何と言っても、
「『雑草』はない。その土地に必要な『野草』が生えてくる」
という思想ですね。
野草は刈るけれども、そのままその土地に還してやる。
それにより、豊かな土が作られる。
この考え方を知ってから、
私もそれまで嫌だった会津や仙台での草刈りが、
やりたくてたまらないものになりました。

今回の研修では、ごまの収穫や
収穫後に残っている野草を「モア」という機械を使って
刈って細かくする実習などを行ないました。
いずれも初体験です。
二日目は雨に降られましたが、そういう日もあるということですね。
次回は来年、味噌作り、醤油作り企画などを検討中です。
企画する方も楽しみです(^^)

(稻田雅彦)

“野草”(いわゆる雑草)がいっぱいの畑

参加者感想(一部のみ抜粋)


草たちへの気づきと穏やかな気持ちの自分

バスを降りて家までの帰り道、舗装されたアスファルトの中、
ほんの隙間にびっしりと雑草たちが生えていたのに自然に目がとまりました。
「そこにいたのね」と声をかけていました。
毎日通る道です。
今までまったく目に入ってこなかったことと、
意識を向けるとあっちにもこっちにもとこんなにも至るところに草たちが生えていたんだと
改めて気づき、びっくりしました。

今まで様々な講習や研修を受けてきました。
刺激を受けて触発されて、
その度に、もっと本を読まなくちゃ、○○しなくちゃと思ってきました。
でも熱が冷めると結局のところ何もしていない、
何も変わっていない自分のままで、
自己嫌悪に陥り、そんな自分が嫌でした。

でも、今は静かにもっと勉強がしたい、本が読みたい。
そして、うちの小さな庭の土と野草たちのことが気になっています。
気負わずに始めていこうと思います。

こんな風に静かに穏やかに思える今の自分は
とても不思議な感じがします。
これもきっと毒されていない、おいしい食事をいただいたからです。
本当においしかったです。ごちそうさまでした。ありがとうございました。

(秦由紀子)

葉物野菜の植え付け作業

野菜と草が共存――「何だこれは?」

完全無農薬・無化学肥料で作る作物なんて、本当にあるんだろうか?
行く前、私は半信半疑でした。
ナス・枝豆・きゅうり・トマト・モロヘイヤ・落花生等々のそばに寄り添って
草が共存している畑を見て、
「何だこれは?」と思わず大声で言ってしまいました。

夕食にいただいた玄米のおいしかったこと。
生でもおいしかった落花生。
ジャガイモの素揚げのおいしさには本当にビックリしました。
野菜があんなにおいしく食べられたのは本当に幸福でした。
「自然農法体験研修」に参加し、おいしいお米と野菜を食べ、体も一層元気になりました。

“完全無農薬・無化学肥料バンザイ”
買って帰った本『ニンジンの奇跡』も帰りの電車の中で読み終わり、
赤峰さんや佐藤さんの努力・苦労がよく分かりました。

「将来、食糧不足になる」と言われている現実を知るにつれ、
自分(子供・孫たちを含む)が食べる物は、せめて自分で作って食べられれば、
こんなに良いことはないと思いました。

追記
堀口さん(稻田注:農場の研修生で最後のお別れの時にバイオリンを弾いてくれました)
のバイオリン「遠き山に日は落ちて」は、
ふる里を思い出し、涙がこぼれてしまいました。

(畠山リミ子)

農場研修生・堀口さんによるバイオリン演奏

佐藤農場主の長年の人生探求を教訓に

とても明るくリラックスした農場のムードに
久し振りにそれとはなく落ち着いた気分になれて、
心身共に調子が良くなりました。

自然農法の理論・実技・実地体験も大変良かったですが、
予想していた以上に、佐藤さんの精神的な面の要素が濃いことが、
今回は印象に強く残りました。
6歳の時から自分とは何かの自問自答生活を長年続けて、
佐藤さん独自の精神世界が出来たようですが、
一つの物事に長ける人は、一度は人生で真剣勝負で悩み抜くものかなあと、
改めて実感致しました。
佐藤さんの生き方も私の今後の人生の参考として、
大いに教訓にしたいところであります。

また、草の流れに乗れば生きていけるの件りは、
私に合う一言として印象に残っています。
人間の自然あるがままの生き方なら、
当然そういった生き方になるのかなと、
生活方法論の新発見をした思いであります。

今回二日目は生憎の雨でしたが、
この雨の風景というのが(ましてや自然農場の)
どういう訳か子供の頃から大好きでありまして、
不思議と心が落ちつくもんであります。
屋根を叩く雨音、雨中の外の緑を静かに風が流れる風景、
これで誰もいなければ、
一人で勝手に瞑想というところであります。
きれいに澄んだ空気も新鮮でおいしく感じました。
まさに、佐藤さんではありませんが、
こんな最大・最高のおもてなしを自然から受けて、
文句を言ってはバチが当たるってえもんであります。

食事もおいしかったです。
本当に久し振りに玄米を食べました。
まして、自然農法の玄米ですから、実においしかったです。
噛むほどに甘みが出ますので、近来にないくらい噛む回数が多くなり、
自然とお粥のようになってノドを通ってしまう感覚がありました。
2日間野菜不足にもならず、体調はホントーに良かったです。
有難く感謝申し上げます。

参加なさった皆様も、自主的にこのような体験に集まるような人達ですので、
純粋な心を持った方々のようで、感銘を受けました。
良い御縁でお会いできたことを、とても嬉しく思いました。
また、お会いしたいもんであります。

本当に良かったです。

(星野清和)

農場主・佐藤さんの講義

日本農業が進むべき道であると確信

最も印象的だったのは、
自然力農法が佐藤様の人生哲学を具現化した農法であるのだなということです。
特に、“あり方”“やり方”の2軸を常に考えておられて、
自分自身の“あり方”を自分自身に問いかけ、
自然と対話しながら個(アイデンティティー)を確立させ、
それを基軸にしながらも社会との対話も忘れずに行い、“やり方”を確立しなければ、
世の中を変えることはできないといった考えはとても感銘をうけました
(特に、コミュニケーション能力とは念をもらわないようにする技術というのがとても印象に残りました。
自然には念はなく、人間社会だけ)。
また、製品や商品ではなく、作品を!という言葉にも一貫した哲学を感じざるを得ません。
おそらく、“やり方”だけ=製品、
“やり方”+“大衆に迎合”=商品、
“やり方”+“あり方”=作品、ということなのでしょう。
わたくし自身仕事で産業材の商品企画設計の仕事に携わっているのですが、
いつも商品までの発想しかなく、作品という概念まではイメージできていませんでした。
目から鱗です。

さらには、自然力農法は品質(健康によい生命力のある作物)と
経済的な観点(無農薬・無肥料・無堆肥)において、
アメリカなどの大規模農法とくらべても経済性で見劣りしない、
品質においては抜群のパフォーマンスが期待できる大変魅力のある農法であり、
前提として日本の豊かな自然環境であるからこそできるという
日本独自の差別化戦略になりえる農法なのだと確信いたしました。
これは世界的な健康志向やリスク回避のための分散化
(大型コンピュータによる制御→分散型制御システム、大規模発電→燃料電池などの分散型電源etc.)
という観点からも時代の方向性に沿った農法といえるとおもいます。
一方、工学の世界では技術開発する際に品質工学という管理技術を用いることがあるのですが、
これも自然現象を活用して設計者の意思である理想機能に近づける方法論で、
理想機能=“あり方”、近づける方法論=“やり方”と考えれば通じるものを感じ、
自然力農法の普遍性・正当性を感じました。
私のような若輩が考えても、自然力農法の普遍性・正当性と
これが日本の農業が進むべき道であると確信する次第でございます。

最後に、自然力農法が、古来より自然に沿って自然に学ぶ生き方を実践してきたはずの
われわれ日本人が忘れてしまった“あり方”を思い出すきっかけになり、
これからは変えちゃいけないもの“あり方”と時代時代で変えていいもの“やり方”を
ちゃんと見極めて生きていかなければならないと感じました。
(ただし、変えていい“やり方”も“あり方”に沿って変えていかなければならない)
そして、このような機会を与えていただいた第二海援隊グループ・再生日本21に感謝いたします。

(中村憲一)

「モア」を使って野草を刈って細かくする実習

自給自足を目指す

最初は知らない人が集まると緊張するものですが、
くりもとファーム代表の佐藤さん、スタッフさんと雰囲気もよく、
稻田執行役員の自然な振る舞いに気も楽になり助けられました。
ありがとうございました。
 
今回くりもとファームには二回目の参加でしたが、
自給自足を目指している私にとって有意義な時間となりました。
昔は、今回見せてもらった畑みたいに、蛙やバッタなどの虫がたくさんいました。
現在通勤で地元の畑のそばを歩きますが、そういうものが見られないのが現状です。
恐ろしいことです。
今の資本主義(らしきもの)とは別に、日本の大資源を生かし、
一人ひとりが「草に乗って」いく意識が形成されていくことを望みます。
佐藤代表みたいに上手くは話せませんが、
赤峰勝人さんの本と共に、友人、知人に紹介したいと思っています。
 
来年の何月になるかはまだはっきり分かりませんが、くりもとファームに長期研修に行く予定です。
何かありましたら、ご相談にのって頂ければ幸いです。
 
(田中仁司)

「これが金胡麻です。黒胡麻・白胡麻は野草に埋もれてしまいました」

日本の地上資源は世界屈指

参加できて本当に良かったです。

既成概念を覆す農法で、その考え方もしっかりしているし、佐藤さんのお話は感動の連続でした。
実際に見て聴いて強烈な印象を受けました。
オリジナリティーとアイデンティティー。
人間の根本に関係しているのですね。そして世界とつながっている。
日本の抱えている問題とも深く関わっている。
無農薬、無化学肥料、無堆肥。自然との共生。
日本は地下資源はないが地上資源は世界屈指だと初めて知りました。
自分の将来に希望が見えてきました。

私もこれから自然農法に関わっていきます。
素晴らしい機会を与えてくださって、ありがとうございました。

(杉山英智)

とてもおいしいオーガニック料理が盛りだくさん

ヤンチャ・謙虚・実直、大変魅力的なファーマー

実際に作付けされたところに雑草(ここでは野草)が結構生えていて、
異様を通り越して逆に新鮮でした。
作付け前の耕作地の土に触れたら、ロータリーで細掛けてから日にちがたっているのに土が柔らかくて驚き、
生きた土づくりってすごいと思いました。

そして、こちらで採れた作物の食事が非常においしく、
玄米ごはんの腹もちのよさを実感しました。

最後に代表の佐藤文彦さんについて。
当地を一から開拓された方だからワイルドな方だと思いましたが、
(年下で失礼ですが)ヤンチャな中に謙虚で、実直さが溢れていて、
大変魅力的なファーマーでした。

(木村敏之)

この「ロータリー」で細かくカットした草を土に鋤き込んでいく

日本は農作物には“資源が豊富”な国

佐藤氏の説明を聞き、日本は農作物には“資源が豊富”な国である等、
今まで気付かなかったことに感銘いたしました。
早速、秋野菜の種まき(玉ねぎ・イチゴ・ソラマメ)等、
無農薬に挑戦したいと思います。

(中屋武)