平成24年度第2回志塾 | 再生日本21


平成24年度第2回志塾

9月7日(金)、平成24年度の第2回志塾、
加藤秀樹先生のご講義による
「行政改革、本当の問題点はここだ!」を行ないました。

我が国の財政危機に関しては、
諸説入り乱れて何が正しいのか素人には分かりかねる状況です。

例えば、元大蔵・財務官僚で現在は橋下市長の大阪市特別顧問も務める髙橋洋一氏。
彼は「日本政府が保有する金融資産500兆円の大半は、
官僚の天下り先への資金提供なので売却処分できる。
売却によって天下り法人も廃止できる」
「『独立行政法人整備合理化計画』を進めるだけで、
数兆円単位の埋蔵金は、簡単に掘り起こせる」などと述べ、
行政改革をすれば増税せずとも財政再建は簡単かのように主張します。
本当に行政改革・財政再建はそんなに簡単なのか?

平成24年度志塾2回目の講師・加藤秀樹先生は、
大蔵官僚としては髙橋氏の先輩であり、
現在はまさに行政改革の最前線に立っておられます。
志塾当日は、そういう方からでなければ聴けない本当の話が、
オフレコも含めてズバリ、ズバリと語られ、
日本の財政問題を解決するには、
独立行政法人を売るとか公務員を削減するとかではなく、
やり過ぎの社会保障や各種事業を削っていくしかないという正論が、
数字の裏付けをもって話されました。
 

 (稻田雅彦)
 
 
 参加者感想(一部のみ抜粋)

今、日本人にとって最も必要なことは当事者意識
 
先日の志塾は加藤秀樹先生によるご講義でした。
 「今、日本にとって最も重要なこと」というテーマで
 1.政治の建て直し→政党法の制定
 2.財政の建て直し→行政事業そのものの削減
という内容でした。

1については政党法がない日本は稀な国らしく、
基本的な決め事もないゆるい状態で政治が行われていたことは初めて知り、
逆にまだそういう基本的な部分に改善余地があることを理解できたのは幸いでした。
 
2については、まず矢面に立たされる公務員削減について、
日本の公務員は先進士諸国と比べると、人口千人あたりに対する公務員は非常に低いということに驚きました。
行政事業の削減をするほかない。
何かを削らなければいけない。
「自分の世代が負担するのか、将来の若い世代が負担するかどちらかしかない」という言葉が印象的でした。
松陰先生は祖先から受け継いだ恩恵を子々孫々まで伝えることの大切さを厳しく説かれています。
上杉鷹山公もまたその思いで大倹約令に取り組まれています。
目先の豊かさではなく、将来を見据えた取捨選択が必要です。
 
最後の質疑で、
「去年の加藤先生の講義や志塾での1年で、
今の現状に対しひとりひとりが考る必要があると理解した。
そうなるためにどういう働きかけができると思いますか」
というやや抽象的な質問をしてしまいましたが、
加藤先生の答えは「それは非常に難しい問題」と。
そして「当事者意識」の問題だとおっしゃいました。
その例として被災地視察で村長の評判が良くなったという話を挙げられました。
 
昨年、被災地支援を通して感じた行政の機能不全、
それに対しての被災者・支援者の奔走を目の当たりにし、
「日本が良くなるきっかになるのでは」という期待感が私にはありました。
地域的にはそういう活性化に繋がっているところもありますが、
日本全体でいうと、やはり他人事のように受け止められている印象ももちます。
だから「当事者意識」というのが妙に心に響きました。

明治維新も流れの中に要因の一つとして天災がありました。
火の粉が我が身にふりかかって初めて「これはいかん」と思うのが人間なのでしょう。
そうであれば、南海トラフ沖地震や富士山噴火が早く起きてくれ、とも思いたくなります。
はっと気づくのも時の運なのか。
天災が起きる前に当事者意識を呼び起こすには何が必要なのか。
一大事に備えて、まずは精神面から、日本人とは何かを学び直して伝えるしかありません。
 
今、日本人にとって最も必要なことは当事者意識。

(平田誉典)   

厳しいご講義の後は、志塾生を激励してくださいました

 

「金出してるんだから、まともな政治しろよ」は
究極のアウトソーシング

9月7日、加藤秀樹先生のお話を聞く機会を得た。志塾に参加して3回目だ。
そして、加藤先生の言ってることが始めて解ったと言える。

加藤先生は、いつも、「なんで僕の話を聴きに来たの」と問いかける。まるで試すように。
実のところ、ほとんどの受講生は噛み合わない返答をする。その度に、先生は困ったような顔をされる。
こんなに分かりやすく、噛み砕いて、説明してるのに、なんでわからないんだろうか……と。
社会を変えるには国民のみなさんの自覚がなければダメですよ、
一人ひとりが汗を流して、かかわらないとダメですよ……
みんな肯定する。が、日頃足元でできることでもやっているかといえば、実はほとんどやらない。
しかし、政局がどうなるかを滑稽なほど心配する。結局、総論賛成・各論反対なのだ。
だから、「あなたは、何をするの」と先生に問われると、ほとんど的はずれな答えをする。

最後に面白い話で締めくくられた。
震災後、岩手から南に下りながら現地調査をしたとき、
「最近の村長、町長はよくやってる。が、知事は何やってる?」という声をよく聞いた・・と。
これはね、「当事者意識の差なんだよ」。

政治家を選ぶことしかやることはないと身に染み付いているんじゃないか?
「金出してるんだから、まともな政治をしろよ」という意識は、究極のアウトソーシングだ。

(日髙三仁)

  

大変難しく考えがちな行政問題の根本は、実はとてもシンプル
 
9月7日に「志塾」加藤先生の御講義へ参加させていただきました。
前回、志塾6期の御講義内容とは、また違った奥の深い内容でした。
 
国有財産の内訳、政府出資の内訳等沢山の資料を元に説明をされて、
消費税を上げたところで税収はたかが知れている、
国有財産を売ればいいという短絡的な発想ではダメで根本的な問題解決にはならない。
社会保障の見直しを早急に進めないといけないが、
それには国民ひとりひとりが
自分達で出来る事は自分達でやるという自覚がないと一向に改革は進まない。
日本は世界一のバリアフリーの国で設備は整っているが、何か不自由に感じるのは何故か?
→人が何も手を差し伸べないからその代わりのモノを設置する。
→設置するのにお金がかかる。
 
私達は、今まで
沢山のモノが溢れて便利な事は素晴らしい事だと思っていたところがあると思いますが、
それは逆に不便な事でもあり、
人と人のコミニュケーションを妨げるツールだったのかもしれない
という事に気付く段階に来ているのかもしれません。
普段の生活でのひとりひとりの思考、姿勢、思いやり、
そういったものが国に影響しているという事を改めて思い知らされました。

また、諸外国が日本の国土を購入している現状については、
売却された土地をどうするのかの制約がないのが大きな問題で、
保有制限ではなく、土地利用制限の規制を法律で作る事が重大だと言われました。
ビル会社が外資に買収されれば、それは外国のモノになるという例を交えて話して下さった事で、
確かにそうだと妙に納得しました。
全くそういう発想が無かったので、大変目から鱗でした。
 
大変難しく考えがちな行政問題の根本は、実はとてもシンプルで、
ひとりひとりの意識が変わり助け合いの精神になる事で、
大部分が解決出来るのではとの印象を受けました。
 
加藤先生、貴重なお時間、どうもありがとうございました。

(横井恭子)

 

日本再生への熱い気持ち

9月7日に志塾の講演会で、加藤先生の話を聞いた。
色白できれいな表情をなさっている。
その上、日本国の超エリートである。
隙のない表情で、シァープな切れの良いお話を展開された。
先生の話のあちらこちらに、日本再生の熱い気持ちが感じられた。
 
日本の行政システムは、サービスを含めた事業が数多いと言う。
その事業を減らせば、予算も削減できるとおっしゃった。
しかし、それはなかなか困難のようである。

国家公務員、地方公務員の人数について、
純粋な公務員は、世界の主要国の中でも少ないと述べられた。
これはどうだろうか。省庁の外郭団体、系列団体の人件費まで予算が組みこまれ、
税金が投入されている。
税金で給与を得ている人数は、
加藤先生がおっしゃった人数よりもかなり多いと感じる。
辞め官僚がマスコミにもてはやされているが、
先生はそれに対して批判的であった。
 
私は、なんとか現状を改善して、財政収支を改善したいと思う立場である。
その点からいえば、高橋氏、古賀氏の考え方である
無駄を極力排し、支出を減らし、
それとともに加藤先生の提唱する
アウトソーシングしていることを国民自らおこなう体質作り……
これが一緒になったらベストだと思う。
 
国の行政組織や税金を使うシステムには、無駄が本当に多い。
私の関与している学校法人や社会福祉法人などは考えものだ。
営利を求めないのが建前だが、
税金の大量投入で福祉や教育で金持ちの生活を享受している者が多い。
 
財政支出を抑え、行政システムを変えるとなると、既得権者の大反対にあう。
変革を行うことの困難な状況と加藤先生のご苦労を察した。

(小山嘉治)

 

政党法は問題解決の核心

加藤先生の講義は、現実を直視したうえで、具体的な方策を述べられており、
正しく本物の情報であると、痛感致しました。
特に、政党法の立法化こそが今の政治と国会議員にとって最も重要な問題解決の核心である
との意を強くしました。

(脇 義明)

  

熱く、緊張感漂うご講義