平成22年度 株式会社再生日本21 活動報告 | 再生日本21


平成22年度 株式会社再生日本21 活動報告

株式会社再生日本21(以下、「再生日本21」)では、多くの志ある皆さまからご出資いただき、設立からこれまで約5年間活動して参りました。平成22年12月現在、株主様が91名、資本金は合計で1億6400万円となっております。
再生日本21の会計年度は1月1日から12月31日となっております。皆さまがお持ちの株式は「A種株式」といって議決権のない株式でございますので、株主総会にご出席になれません。そこで、株主総会に代わるものとしまして、年一回再生日本21の活動状況をご報告する「活動報告会」を実施いたしております。

◇再生日本21の事業について
再生日本21の設立にあたって、以下の3つを柱に事業を行ないたいと申し上げました。
①将来の日本を担う人材を育成する「志塾」
②長期的国家ビジョンを提言するシンクタンク「戦略経済研究所21」
②本物の情報を伝える「インターネット新聞」
現在のところ、①の「志塾」が活動の中心となっております。
②に関しましては、当期は再生日本21執行役員の稻田雅彦が、外部のシンクタンクである「日本政策研究センター」の勉強会で発表を行なったり、同じく外部シンクタンクである「構想日本」のシンポジウムに参加するなど、微々たるものではありますが、着実な歩みを進めました。
③に関しましては、当期はここ数年停滞していましたインターネット上での意見交流・議論の場である「Wmode(ウィーモード)」及びインターネット上での意見・研究・情報発信の場である「ネット松下村塾」の活性化を図りました。

◇「志塾」に関して
我が国は、かつて欧米列強からの植民地化の危機に奮い立ち、懸命な努力により富国強兵を成し遂げ、不平等条約を改正し、わずか半世紀で世界の一等国にまで上りつめました。その近代明治国家を作る起点となったのは言わずと知れた明治維新ですが、維新の志士たちの多くは「藩校」という公教育ではなく、吉田松陰の松下村塾や緒方洪庵の適塾といった「私塾」から生み出されました。
この歴史に倣い、現代の私塾を立ち上げ、日本の再生を担う人材を輩出することを目的に、平成18年9月より、「志塾」を開講いたしました。志塾は、世のため人のため、さらには日本再生のために尽くすという「志」を磨く塾という意味を込めて命名しています。ですから、多くの書籍や講義にも学びますが、それは単なる知識の習得を目的とするものではなく、日本再生のための思索力を養い、実行力を磨くことを目的としております。
当期は、平成22年7月から平成23年4月にかけて、志塾第五期を開講いたしました。塾生は6名で、年齢層は下は高校生から上は50代の経営者までと幅広く、個性とやる気にあふれた人材が集いました。

(1)志塾第五期のプログラムについて
 第五期は基本的に第四期のプログラムを踏襲し、それにオプションプログラムとして新たに自然農法の体験研修を取り入れました。
①.平成22年7月17日(土)
テーマ「混迷の時代を日本人はどう生きたか」
講師:浅井隆塾長・岡田幹彦先生(日本政策研究センター主任研究員)
※一般参加も受け付けた拡大志塾歴史講演会
②.平成22年7月24日(土)-25日(日)
 テーマ「農業再生」
講師:佐藤文彦氏(くりもと地球村、完全無農薬・無化学肥料栽培)
※一般参加も受け付けたオプション研修
③.平成22年8月28日(土)
 テーマ「財政問題を中心に日本の危機的現状を知る」
 講師:浅井隆塾長・稻田雅彦(再生日本21執行役員)
④.平成22年9月10日(金)-11日(土)
 テーマ「明治維新の原点」 萩・下関研修旅行
 講師:浅井隆塾長・川口雅昭先生(人間環境大学教授)・安冨静夫先生(下関市史編集委員)
⑤.平成22年10月23日(土)
 テーマ「戦略なき国家、日本の未来」
 講師:浅井隆塾長・小川和久先生(軍事アナリスト)
⑥.平成22年11月6日(土)
 テーマ「農業再生――収穫」
講師:佐藤文彦氏(くりもと地球村、完全無農薬・無化学肥料栽培)
※一般参加も受け付けたオプション研修
⑦.平成22年12月11日(土)
 テーマ「ひとりひとりが築く新しい社会システム」
 講師:浅井隆塾長・加藤秀樹先生(内閣府行政刷新会議事務局長)
⑧.平成23年2月19日(土)-20日(日)
 テーマ「病める近代の象徴、水俣病と地域再生」
 講師:吉永利夫氏(環不知火プランニング理事長)
 ※一般参加も受け付けた拡大志塾研修
⑨.平成23年4月23日(土)
 テーマ「卒塾」「日本を再生するために!」
 講師:浅井隆塾長・稻田雅彦(再生日本21執行役員)
 ※一般参加も受け付けた拡大志塾講演会(東京)
⑩.平成23年4月29日(金)
 テーマ「日本を再生するために!」
 講師:浅井隆塾長・稻田雅彦(再生日本21執行役員)
 ※一般参加も受け付けた拡大志塾講演会(大阪)

(2)大震災ボランティアについて
志塾第五期も終わりに近づいた平成23年3月11日、未曾有の巨大地震、巨大津波が東日本を襲いました。「今こそ志塾生が動くべき時だ」という志塾塾長である浅井隆の緊急呼び掛けに応え、数名の志塾生が被災地に支援物資を運んだり、がれき撤去のボランティアに行きました。
支援物資運搬は、3月26日。原発放射線恐怖から物資が届かない状態にあった福島県南相馬市に車2台、3名で物資を運びました。インターネット上での「Wmode」でも支援物資を呼び掛けた結果、計20名近い方々から物資が寄せられ、その気持ちを届けることができました。また、参加した志塾生の一人が放射線に詳しい医者であったので、いたずらな放射線への恐怖心から少しでも解放されるように、医学的見地から現レベルの放射線量は心配ないことを分かりやすく解説したレポートを20部避難所に配布してきました。
がれき撤去ボランティアは4月6日。市街地の浸水率が全国で最も高かった宮城県東松島市に、こちらも3名で参加しました。巨大津波から1カ月近くが経っていましたが、被災地はほとんど手つかずの状態でした。家の中は泥まみれのメチャクチャな状態で、ぐちゃぐちゃになった材木、家具、捻じ曲げられた訳の分からない金属、さらには車のフロントグリルまで出てきました。ボランティア計25名で、作業できたのは、午前・午後それぞれ2軒ずつの計4軒。しかも、それで住める状態になるわけではありません。復興までの道のりが本当に遠いことを実感しました。
志塾塾長である浅井隆の方針としましては、被災地で苦しんでいる同胞に思いを寄せ、志塾第六期においても引き続き被災地でのボランティアを継続して行なっていく考えです。

◇シンクタンク活動に関して
シンクタンク活動としての歩みは誠に微々たるものですが、外部シンクタンクとの交流を通じて見識を深め、それを「志塾」プログラムに活かしたり、インターネット上での「Wmode」や「ネット松下村塾」で発信したりしております。
具体例としましては、平成22年4月28日、外部シンクタンク「日本政策研究センター」の月例勉強会におきまして、再生日本21執行役員の稻田雅彦が「国益の視点から日本経済の諸問題を考える」という発表を行ないました。また、稻田はやはり外部のシンクタンクである「構想日本」が平成22年11月30日に開催したシンポジウム「TPPと日本の農業」に出席しました。そして、そういった場でどういう議論がなされたか、どういうことを感じたかについて「Wmode」で発信したり、論文をまとめて「ネット松下村塾」で発表したりしております。

◇インターネットを通じた情報発信について
既に述べておりますとおり、当期はここ数年停滞していたインターネット上での意見交流・議論の場である「Wmode(ウィーモード)」及びインターネット上での意見・研究・情報発信の場である「ネット松下村塾」の活性化を図りました。
「Wmode」は平成22年9月からサーバー変更をし、月額管理費を66,150円から16,170円へ大幅に削減しました。さらに変更後の「Wmode」月次アクセス数は下記のとおり着実な増加傾向を示すに至りました。
平成22年9月 7,163
10月 8,587
11月 9,403
12月 11,587
平成23年1月 14,011
2月 15,943
3月 24,613
また、この「Wmode」上での呼びかけにより、被災地への少なからぬ支援物資が集まりましたことは、上述したとおりです。
「ネット松下村塾」も当期は活性化を図りました。NHK大河ドラマが「龍馬伝」であったことから、「龍馬エッセー」を連載。また、為替政策に関する提言や近代化の問題点を問うレポート、さらには粗雑な「国家破産はあり得ない」論への反論なども発信いたしました。
いずれもまだまだ発展途上でございますが、株主の皆様には是非「Wmode」へのご参加、「ネット松下村塾」のご高覧を賜れれば幸甚です。

◇今後の資本政策について
再生日本21は「日本を再生する」ことを唯一の目的とする会社であり、通常の企業のように営利を目的とするものではありません。しかし、日本再生という目的を達成するためには、会社が長期に渡って継続していかなくてはなりません。
そこで平成19年より、“支援金”という形で皆さまよりご協力いただくことにいたしました。平成22年は、23件、合計211万円の支援金をいただきました。ご協力いただきました方々には心より御礼申し上げます。
また、浅井隆が長年研究してきた資産運用のノウハウを活用して、余剰資金の一部を実績ある海外ファンドに投資いたしております。運用の結果、資産が殖えましたら、一部を取り崩して運転資金に充てていきたいと考えております。
ご参考までに平成22年度の貸借対照表および損益計算書の要旨を添付しますので、ご高覧下さい。
以上が、再生日本21の平成22年度の活動状況でございます。
今後とも再生日本21へのご指導、ご協力のほどお願い申し上げます。